キネシオテーピングについて

キネシオテーピングとは

「キネシオテーピング法」は、自然療法のひとつです。

伸縮性のあるテープを痛いところや凝っているところなどに筋肉に沿って貼り、人間の自然治癒力を促進させ、障害を和らげたり治したりします。

使用するテープは「キネシオテープ」といい、一定の伸縮性と体にフィットする粘着性があります。

伸縮率は筋肉(皮膚)と同じ30~40%に設計されており、別名「人工筋肉テープ」とも呼ばれています。

また、通気性にも優れ、薬品も使用されていませんので、副作用やアレルギー、かぶれなどの心配もほとんどありません。

キネシオテーピングの歴史

キネシオテーピング法は、1980年ドクター・オブ・カイロプラクティックである加瀬建造により考案開発されました。以来、相撲・サッカー・ラグビーなどの数多くの有名選手により採用されています。日本では1988年のソウルオリンピックで日本女子バレーチームが正式に採用、アメリカにおいては1996年にメジャーリーグ7球団のスプリングキャンプでその理論が認知され、その後シアトルマリナーズなどのメジャーリーグで使用、2001年からは全米において医療保険が適用されるまでになりました。

キネシオテーピング法が考案開発されてから30年以上が経ち、今ではさまざまな学術臨床を通して、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど世界50ヶ国以上で一般障害からスポーツ障害、内科的と幅広い疾患に対するテーピング法として知られるようになりました。そして、医療や老人介護といった治療現場からスポーツの分野にまで幅広く活用されています。

キネシオテーピングと一般的なテーピングの違い

一般的なテーピングとは異なり、キネシオテーピングは、寝ちがいや肩こり、腰痛といった筋骨格系の障害や、めまい、耳鳴り、便秘などの改善を改善させます。

一般的なテーピングは、固定が目的であり、動かすと痛い部分に巻いて動きを制限し、一時的に痛みを和らげるといった対処療法です。関節が固定されてしまうため、長時間置いておくと血液やリンパ液の循環が悪くなり患部の治療自体は遅れてしまいます。

キネシオテーピングは、人間の健康な筋肉の伸縮率に近いテープを、動かすと痛い部分に貼り、動かしづらい症状を治療、改善する根治療法です。

キネシオテーピングはこんな方におすすめです
◾スポーツをされている方
◾骨折、捻挫、脱臼、肉離れなどでテーピングを必要とされる方
◾リハビリを必要とされる方
◾腰痛やぎっくり腰で腰を曲げるのがつらい方
◾偏平足などの痛みがある方
◾外反母趾を予防したい方
◾テーピングでかぶれた方

キネシオテーピングの効果と特徴

⒈痛み・凝り・内出血・腫れを改善
キネシオテープを貼ると、筋肉(皮膚)の下に隙間ができ、筋肉を動かすことによって局所にたまっている血液やリンパ液の流れが良くなります。その結果、新陳代謝が良くなり、自然治癒力が高まります。貼るだけで筋肉の痛みや凝り、ケガや手術後の内出血、浮腫、青あざなどを早く改善することができます。
また、血行が促進されると酸素や栄養も体の隅々まで行き渡るようになり、疲労の回復も早くなります。特にどこかが腫れたり痛んだりしていなくても、少しだるさを感じたた時や疲れがなかなかとれない時、冷え性にお悩みの場合にも効果的です。

⒉痛みを緩和・予防
スポーツや仕事の種類などによっては、膝や腰、腕といった特定の筋肉を酷使することになる場合もあります。そのような筋肉には当然障害も発生しやすくなります。
キネシオテープを事前に貼っておくと、テープ自体の伸縮性による筋肉への運動刺激が痛みの軽減や消失を促し、障害発生の予防に役立ちます。また、疲労の蓄積を軽減したり、筋肉の円滑な動きをサポートします。

⒊関節の動きを改善
筋肉(皮膚)の位置を調整することで、ギシギシする関節の動きや、すれ合って痛む筋肉どうしの痛みを改善することができます。脱臼などでずれてしまった関節を元の位置に戻す治療にも効果があります。
患部の状態によっては、従来のがっちり固定するスポーツテープと、動きのとれるキネシオテープの長所を組み合わせ、より早い回復を促します。

楠本整骨針灸院
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